オンラインHDF

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『さかした透析脳育成塾』夏期特別講義に参加しました!!

2017年8月16日

平成29年8月6日に名古屋で開催された『さかした透析脳育成塾』夏期特別講義に参加をしてきましたのでご報告をさせていただきます。
塾長の坂下恵一郎先生と
講師は透析工学でご高名な山下明泰先生でした。
講義は、透析効率の指標である1コンパートモデルの概念を元にKT/Vの理論から始まり、腹膜透析における尿素濃度の変動シミュレーションと細孔理論と膜の透過性がテーマでした。
腹膜透析における変動シミュレーションと透析膜の細孔半径と細孔の数の違いによる溶質透過性がどう変化するか!?を各自が持参したパソコンを使いながら実際に計算も挑戦しました。山下明泰先生の丁寧かつ解かりやすい講義のおかげで、難しい数式に対する拒絶反応はかなり緩和されました。
山下明泰先生
日頃、透析業務をしていると透析を外側から考えることが一般的でしょう。『さかした透析脳育成塾』に参加することで、透析治療を内外同時に考える貴重な機会となりました。(斉藤)

第62回日本透析医学会学術集会に参加しました。

2017年7月7日

平成29年6月16~18日の3日間開催された「第62回日本透析医学会学術集会・総会」に参加してきましたので報告をさせていただきます。


今年も私共の施設から臨床工学技士が1演題を発表しています。
テーマは『前希釈on-lineHDFは腎性貧血を改善させる』です。

検討した結果、透析に比べon-lineHDFは、毒素の除去効率向上が可能となりました。それが食欲増大に繋り、結果として腎性貧血に寄与していると結論付けています。

私共は、「フットケア」「on-lineHDF」「送迎」を三本柱に掲げ、日々の治療に取り組んでいます。それゆえ私も「フットケア」「on-lineHDF」を中心に拝聴して参りました。演題を通して日頃の取り組みが適切なのかどうかの確認と新しい気づきを得ることができ、早速治療に生かし始めています。

また、学会中は多くの出会いもありました。なかでも私が臨床工学技士として勤め始めた頃からずっと憧れていた早稲田大学名誉教授の酒井清孝先生とお会いできたことは嬉しい限りです。透析医療における酒井清孝先生のご活躍は、『血液浄化と工学の橋渡し』に多大なご尽力を続けて来られ、血液浄化の研究でご高名な峰島三千男先生、山下明泰先生、竹澤真吾先生、小久保謙一先生を育てられた先生です。学会会場では、ちょうど酒井清孝先生の新刊が先行販売されており、光栄にもサインを頂戴することができました。


最後に、学会に参加することは、多くの最新医療情報を得るとても貴重な機会です。しかしながら受動的な参加では、治療現場にフィードバックすることに限界があると考えます。やはり常に問題意識を持ち、現状を疑い、改善・解決するための強い執着心、つまり能動的な意識を持って参加することが重要なのではないでしょうか。
さらに学会で発表するということは、厳しくかつ辛い準備は避けられません。発表に至るまでのプロセスは、医療的なスキルアップだけに留まることなく、社会で生きていく上で大切な“多角的視点”や“知恵”も養うことができる貴重なトレーニングであると位置づけ、私はスタッフたちに指導を続けています。

以上です。(斉藤)

本当に透析液はキレイなのか?

2016年9月30日

【はじめに】
2012年オンラインHDF療法が診療報酬体系に組み込まれ、1990年代から研究が行われていたオンラインHDFの施行が正式に可能となりました。それに伴い、透析患者様の生命余後やQOL向上のために“透析液清浄化” は重要なテーマとなっています。透析液を清浄な状態に維持管理するために、我々臨床工学技士の清浄化に対する理解を深めることはもちろんのこと、透析液や透析用水等の細菌汚染状況を常にモニタリングすることが求められています。
私共の施設でも、日本臨床工学技士会監修「透析液清浄化ガイドライン Ver. 2.01」、日本透析医学会監修「透析液水質基準と血液浄化器性能評価基準 2008」に基づいて、徹底した水質管理のもとに全患者様に対してオンラインHDFを実施しています。

しかしながら水質管理を継続していくことでずっと気になっていることがありました。

それは透析液を“スポット”で採取することに対してです。実際にはオンラインHDFのような透析と同時に、連続的に大量の透析液(50L前後)を体内に補充しているということは、透析液の清浄度も大量の透析液から測定を行い評価してみることも必要なのではないのかと!?

とはいえ実際には連続的なサンプリングは透析装置を日々治療に使用することもあり、全透析装置のサンプリングはスポットにせざるを得ないことも事実です。

ちょうど9/22(木)は、透析機械室から最も離れた位置に設置している透析装置(末端)が、丸一日使用しない日でした。このチャンスを利用して、日頃の疑問に対する実験を試みたので報告をさせていただきます。

【対象および方法】
末端に設置している透析装置のオンライン補充液抽出部位から10時間連続的に透析液をサンプリングする。サンプリング総量として、120Lの透析液を生菌測定キット(メンブランフィルタ)に流し続けることで、リアルな清浄度について調査しました。

【結果および考察】
生菌測定キット(メンブランフィルタ)に7日間培養後の9/29(木)に結果を確認しました。幸い生菌の検出は認められず、これは清浄度に全く問題のない証明でもあります。本来であれば全台このような方法で検証を行うべきですが、透析装置の使用状況を考えるとなかなかできないというのが実際でしょう。それでも、どれか1台でもサンプリングを実施してみる価値はあると思います。

これからも血液浄化に対して、我々臨床工学技士も積極的に取り組んでいきます。

【透析液清浄化ガイドライン Ver. 2.01より抜粋】
8項 5-1-2 生菌数検査法
生菌数は平板表面塗抹法、およびメンブランフィルタ(MF)法を用いる。培地はReasoner’s Agar No2(R2A)を推奨する。他を使用する場合は同等性を確認したものを用いる。培養温度は20~25℃、または30~35℃のいずれかで、検出率の高い方とする。培養期間は4~7日、またはそれ以上とする(第一六改正日本薬局方)注)。
R2A培地は寒天の他に簡易法として液体およびシート状の物があるが、寒天培地による公定法に準拠した方法と同等の結果が得られることを事前に検証して使用する。チャージする検体量は0.05~100mL以上とし、汚染度に合わせて適時調整する。
10項 5-2-2-5 オンラインHDF/HF装置
流量500mL/min以上で出来る限り長い時間(5分以上)透析液を流した後に2ヶ所より採取を行う。装置入口側(2連ETRF前、装置流入基準の確認用)とオンライン補充液抽出部位。装置入口側は専用の採取部品(ゴムボタン、混注キャップ等)を装着し、外部を消毒後に採取する。部品はできる限りディスポとする。オンライン補充液抽出部位も消毒後に採取する。添付文書に採取方法が明記されていればそれに準ずる。(斉藤)

(公社)日本臨床工学技士会 透析液等安全委員会
http://www.amtecnet.co.jp/cmsdesigner/dlfile.php?entryname=inspection&entryid=00001&fileid=00000002&/%A1%D8%C6%A9%C0%CF%B1%D5%C0%B6%BE%F4%B2%BD%A5%AC%A5%A4%A5%C9%A5%E9%A5%A4%A5%F3%A1%A1Ver.2.01%A1%D9.pdf

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