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リーダーシップ=(対人)影響力 〜信頼蓄積理論〜

2018年6月28日

日大アメフト部員の反則行為は、記憶に新しいことと思います。
部員は監督の指示があったと主張し、監督と大学側は言葉の受け取り方の違いを主張していました。
社会全体に目を向けても、神戸製鋼所のアルミ・銅・鉄鋼製品などの検査データ改ざん、日産の無資格検査員の最終検査、三菱自動車による燃費試験のデータ改ざん、スバルの無資格検査員による検査、タカタの欠陥エアバッグ、東芝の利益水増し不正会計など、企業の不祥事も相次いでいます。
これらの不祥事は、我々に「社会的責任」を問われているような気がしてなりません。
私は臨床工学技士として従事し、医療的なこと、人工透析治療のこと、医療機器に関することは学校で教育を受け、社会に出てからも学び続けています。これは医療従事者であれば皆同様のことと思います。その一方で、ある程度立場が上がると、医療知識だけでは全うできず、「マネージメント力」がとても重要になってきます。学校にはそのようなカリキュラムが含まれておらず、実社会で必要な職場組織に関すること、人と人との関わり方や管理法などについては、社会に出てから直面し、経験則主体で取り組まざるを得ない側面もあります。
平成30年5月日本臨床工学技士会(横浜)に参加して、マネージメント論でご活躍されている松山 淳先生の講演を拝聴する機会を得ることができましたので、ブログに書こうと思います。テーマは『人それぞれのリーダーシップ』でした。



先生の講演は、ご自身が執筆された『「機動戦士ガンダム」が教えてくれた新世代リーダーシップ』の内容に触れてから始まり、大企業を経営している社長の哲学やリーダーシップとマネージメントの違いは?など、とても聴き応えのある内容でした。その中からとても印象深かったことを書こうと思います。

リーダーシップ=(対人)影響力〜信頼蓄積理論〜
リーダーシップの源泉は「信頼」であり、リーダーの影響力はリーダーの過去の言動で相手に対して、どれだけ信頼を蓄積できたかその多寡に依存するとのこと。
例えば「どのような人物であれば信頼できるか?」
1 相手の意見や考え方に耳を傾けること
2 1人ひとりに対して丁寧に指導すること
3 好き嫌いで判断しないこと
この1〜3項は、上司に期待することとして過去4年間ずっと変わらないそうです。つまり上司が心理的な安全性を確保してあげること。自分や他者の感触を知覚する社会的感受性(social sensitivity)の高さが必要ということです。
よって賢明なチームを作るには
『集団的知性』
集団として、能力・知力の高さは、IQの高いメンバーで構成されたチームが必ずしも優秀なチームにならず、社会的感受性の高いメンバーがいることが大切と強く言っていました。

またGoogleが導き出した優れた上司像にも触れ、
1 専門知識を持った良いコーチである
2 チームを勢いづけ、マイクロマネージメントをしない
3 部下が健康で過ごし、成果を挙げることに関心を払う
4 生産的かつ成果主義である
5 チームの良き聞き手であり、コミュニケーションを活発に取る
6 部下のキャリア形成を手助けする
7 明確なビジョンと戦略を持つ
8 チームにアドバイスできる技術的な専門知識を持つ
これらの8つのことは、医療施設で働く者としてもとても納得させられる項目です。


私自身を振り返ると、医療書籍以外に読書に選んでいたのは、不思議と20代の頃から吉田松陰氏、松下幸之助氏、船井幸雄氏、ナポレオン・ヒル氏等々ビジネス書ばかりでした。40歳近くになってから2年ほどリーダーシップ研修に行く機会があり、主催している先生の勧めがきっかけで稲盛和夫氏の書物に出会いました。それからずっと稲盛和夫氏の書物を中心に読み続け、リーダーシップやマネージメントで行き詰ったとき・悩んだときは必ず読み返したりしています。皆様も同じ悩みを抱かれていたら自身の支えになるような書物やセミナーに足を運ばれてみることも良いかもしれませんね。まだまだリーダーシップもマネージメントも勉強中の私でした。(斉藤)

『第45回日本血液浄化技術学会学術大会(名古屋)に参加してきました』

2018年4月28日

平成30年4月21日~22日の2日間、名古屋で開催された第45回日本血液浄化技術学会学術大会に参加してきました。学会では『高齢者透析』の演題を中心に拝聴してきました。


今回のブログでは、私どもの施設の取り組みについて、学会で得た情報を加えながら記載しています。
透析治療は、高齢者医療の位置づけとなっています。それは日本透析医学会がまとめている『わが国の慢性透析療法の現況「年末患者の年齢と性別(図表6)」』からも知ることができます。

透析患者の高齢化に伴い、「心不全」「栄養不足」「感染症」など、予後不良を如何にして対策を立案し、対処することがとても重要です。
今まで透析治療といえば、体内に蓄積した毒素を積極的に抜くことが中心でした。このようなアプローチだけでは、多様なアプローチを必要とする高齢者透析に対応しきれません。
近年、透析を受ける患者さんの高齢化はもちろんのこと透析期間の長期化、合併症、摂食障害なども加わり、患者さんごとに柔軟な対応をすることが求められています。
そのためには、患者さんに合ったフィルターの選択・治療時間・血液流量・透析液流量・補液流量・補液方法のベストな組み合わせを模索することが必須でしょう。
私どもの施設では、蛋白質やアミノ酸領域を抜き過ぎない「マイルドな透析(オンラインHDF)」、治療中の「負担を減らす」、「透析終了時からご自宅での生活」をトータルで考え、すべての患者さんに実践しています。
余談ではございますが、この場で私どもの施設における基礎体重設定および管理方法についても触れておきます。先ず大前提に「ヒトの身体は常に変化する!」という考えがあります。よって定期的な胸部レントゲン写真・採血結果は、日頃の基礎体重管理に問題がなかったのかを確かめる位置づけです。それ故、基礎体重は、「患者さんと交わす会話」、「自宅および透析中の血圧変化」、「内服内容」、「下肢浮腫」を総合的に観察し、次回の検査を待つことなく頻繁に基礎体重を変動させています。このような対応も、患者さんの負担を軽減させていることに寄与しているのではないかと思っています。
これからも患者さんをはじめ、地域社会にご評価していただける施設になれるよう、スタッフ一同、常に進化し続けていきます。(斉藤)

『実るほど頭を垂れる稲穂かな』

2018年1月19日


昨晩は透析関連の勉強会でした。
演者であり日本透析医学会・現理事長でもある中元秀友先生は、
私のような者の質問にも丁寧にお答えいただきました。
中元先生は、意見交換会中やお帰りになられるときも、
わざわざ初対面の私の元にお出でくださり、ご挨拶までして下さいました。
その際、名刺交換まで中元先生から持ち掛けていただきました。
私は中元先生のお人柄の素晴しさに感激し、ファンになってしまいました\(^^)/
中元先生の気さくさに触れ、至らぬ我が身を振り返っています(大汗)
上に立つお方は、器も大きさも伴っているのでしょうね!(斉藤)

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